PROJECT OVERVIEW

プロジェクト概要 - 社会実装への取り組み

課題と解決策

不活動・転倒の予防

  •  パーキンソン病(PD)は10年から20年の経過で徐々に進行する神経変性疾患であり、すくみ足などの歩行障害が出現すると活動が減ってしまったり、転倒のリスクが大きく高まります。

  •  本研究では、スマートシューズによる日常生活内の歩行のモニタリングと、生活に溶け込むウェアラブルなシステムによる普段使いできるサービスの実現を目指しています。病院のみではできなかった、症状の日内変動の把握や毎日のデータ蓄積を通じて、より包括的な症状の理解や支援を行います。これにより、転倒することなく、より長く普段の活動を続けることを目指します。

  •  PDの進行ステージごとにカスタマイズした支援サービスとして、歩行機能のレポートサービス、日常生活の詳細モニタリング・アドバイスサービス、人工筋・音楽による歩行支援サービス、専門家によるコーチングサービスなどを展開します。

発症早期からの取り組みと進行の予防

  • 訪問看護リハビリテーションサービスとの連携を通じて、PD発症直後からデータを縦断的に蓄積したり、生活のアドバイスを実施します。

  •  データは広く長く蓄積されることにより、これからの病状診断や病状進行の予測にも役立ちます。未来のパーキンソン病の方をサポートするサービスも継続的にアップデートできます。

  •  神経筋骨格シミュレーションと蓄積された緩和効果データを活用することで、一人ひとりに合わせた「テーラーメイド・ケア」の実現を目指します。

エコシステム

本プロジェクトでは、インターバースを中心に、PD患者とその家族、医療機関・ケアプロバイダ、大学・研究機関、デバイス・コンテンツサプライヤ、サービスプロバイダといった多様なステークホルダーがデータとサービスを共有するエコシステムを構築を目指します。

- 3つのレイヤーで価値を創出-

歩行障害緩和サービス

人工筋肉を用いたアシストスーツ、歩行器、音・音楽を用いた介入によりパーキンソン病の方の歩行障害を緩和します。

情報共有サービス

スマートシューズによる歩行データやウェアラブル端末による生活モニタリングデータは、医師やセラピスト、家族と自由に共有でき、より安心して過ごせる支援をします。

研究データ提供

自身の病院データやシステム運用で得られたデータを研究機関や製薬会社に提供でき、PD研究の推進に貢献できるプラットフォームを構築します。

SIP全体期間終了時(2028年3月)には、訪問看護を介したBtoBtoCサービスとして、不活動予防、生活環境モニタリング、歩行障害緩和サービスを提供し、訪問看護事業者にはサービスの差別化、パーキンソン病の当事者には社会参加の促進とQoL向上という価値を提供します。

訪問看護リハビリとの連携

訪問看護リハビリテーションサービスを介したサポートは、PD発症直後からの長期的な支援に不可欠です。

専門家の介在

訪問看護の専門家(理学療法士など)が情報機器の操作や結果の解釈をサポートし、在宅環境でも質の高いデータとコーチングを提供します。

対象の拡大とデータ蓄積

訪問看護を通じて長期間にわたる横断・縦断的データ蓄積が可能となり、病状の診断や進行予測に役立てられます。

サービスの拡大と品質保証

さまざまなサービス事業者への展開を見据え、質を維持するための認証・教育プログラムを整備します。

全体スケジュール

このプロジェクトは、SIP(戦略的イノベーション創造プログラム)第3期の一環として、2023年9月28日から2028年3月31日までの研究開発・実証実施の期間が設定されています

年度

主なマイルストーン

  • 2024

    計測実験・プロトタイプ開発

  • 2025

    プロトタイプ実証実験・モデル構築

  • 2026–2027

    日常生活実証/計測・情報共有サービス実証

  • 2028 以降

    サービスイン/グローバル展開・標準化

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