PROJECT OVERVIEW

プロジェクト概要

目的

パーキンソン病(PD)患者数は、急速に増加しており、2040年には世界で1,300万人に達すると推定されています。この状況は「PDパンデミック」とも称されるほどです。PD患者特有の運動障害、特にすくみ足、小刻み歩行、突進歩行といった歩行障害は、転倒・転落を引き起こし、寝たきりになる主な原因となります。そのため、これらの歩行障害を緩和することは、社会的に非常に価値の高い取り組みとされています。

PD患者の歩行障害は、視覚や聴覚といった感覚刺激によって症状が緩和されるという特徴を持っています。本事業では、この特性を活用し、スマートシューズで歩行障害を検知したデータに基づき、体性感覚や聴覚を介した運動支援プラットフォームの構築を目指します。

ホコラボプロジェクトの概要

本プロジェクトにおける「インターバース」は、「ユニバース」(私たちの実世界)と「メタバース」(仮想空間)を接続するためのインタフェース技術、およびメタバース上で様々な条件下でのシミュレーションを行い最適解を導出するための数値解析技術と位置付けられています。

このインターバース上に、パーキンソン病患者の神経筋骨格系を再現した「デジタルツイン」を基軸としてプラットフォームを構築します。このプラットフォームは、スマートシューズによる歩行計測技術と、人工筋肉(体性感覚)や音楽(聴覚)による介入技術を統合したものです。デジタルツインを基軸とすることで、歩行障害の発生機序に関する研究や、個々の歩行障害タイプに応じた有効な介入方法の予測が可能となります。

社会実装を念頭に置き、リハビリテーション施設と連携し、PD患者の実生活シーンにおける試験運用(PoC: Proof of Concept)も実施されます

社会実装への取り組み

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SIP第3期における概要

  • 事業名

    内閣府 総合科学技術・イノベーション会議の定める「戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)第3期/バーチャルエコノミー拡大に向けた基盤技術・ルールの整備」(研究推進法人:国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO))

  • 委託件名

    体性感覚・聴覚インタラクションに基づく運動支援プラットフォームの構築とパーキンソン病患者の歩行障害緩和のための活用

  • 実施期間

    2023年9月28日~2026年3月31日

  • コンソーシアム参画者

    国立研究開発法人 産業技術総合研究所
    ‒実施項目①:スマートシューズによる歩行障害計測技術の研究開発
    ‒実施項目②:神経筋骨格モデルによる介入効果予測技術の研究開発

    国立大学法人 九州工業大学
    ‒実施項目③:体性感覚 (人工筋肉・モータ) による介入技術の研究開発

    学校法人 慶應義塾
    ‒実施項目④:聴覚 (音楽) による介入技術の研究開発

    学校法人 令和健康科学大学(クリオ訪問看護リハビリステーション)
    ‒実施項目⑤:システムの性能・運用性・受容性評価に関する研究開発

    株式会社 ORPHE
    ‒実施項目①:スマートシューズによる歩行障害計測技術の研究開発

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